弘法大師空海の立体曼荼羅@世界遺産の東寺(教王護国寺)

正しくは教王護国寺という東寺は、平安遷都後まもなく王城鎮護の官寺として創建されたのち、空海に下賜されて真言密教の根本道場として発展した。
東寺南大門から見る金堂

南大門を額縁に見立てて金堂を撮ってみました



東寺の伽藍は南大門(重文)、金堂(国宝)、講堂(重文)、食堂が南北に一直線に並んでいます。
この配置は、仏法僧を表していて、金堂には本尊の「仏」、講堂は密教の教え「法」。そして食堂が「僧」。生活のなかに修行を見だすところです。


金堂・薬師三尊・十二神将


東寺金堂

金堂(南西から撮ってみました)


金堂は東寺の本堂で延暦15年(796)に創建されたと伝えられています。文明18年(1486)に焼失し、今の堂は慶長8年(1603)、豊臣秀頼が再建したものです。

桁行七間、梁行五間の重層入母屋造本瓦葺。下層正面の屋根を一段切り上げています。このような屋根の中央の切り上げは、東大寺大仏殿や平等院鳳凰堂に見られる形です。
小屋根の下にある両開きの扉は、法会の時に開けられ散華したと言われています、
東寺金堂

金堂(国宝) (正面から)


本尊は薬師三尊像で、中尊の薬師如来坐像は、薬壺を持たない古い様式の仏像で、光背に七体の化仏を配する七仏薬師如来です。脇侍は、向かって右側に日光菩薩、左側に月光菩薩です。
薬師三尊像は、いずれも像高が3メートル近くあり、見上げるばかりに大きい 。

薬師如来につきものの十二神将はどににいるかというと、薬師如来の台座の周囲にぐるりと並んでいます。
東寺金堂の十二神将

(パンフレットより)




講堂の立体曼荼羅


東寺講堂

講堂(重要文化財)

現在の講堂は延徳3年(1491)に再興された建物で、旧基壇の上に建てられています。
桁行九間、梁行四間の入母屋造本瓦葺で、純和様建築です。

堂内の白亜の檀上には、大日如来を中心とした五智如来をはじめ、五菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の二十一躯の仏像が安置されています。
これは弘法大師の密教の教えをひょうげんする立体曼荼羅(密厳浄土の世界)です。

六躯は後補像ですが、十五躯は平安時代前期を代表するわが国密教像の代表作です。
東寺講堂内曼荼羅諸尊配置図

講堂内曼荼羅諸尊配置図(パンフレットより)



切れ長の目をして少し伏せ目がちの帝釈天坐像(国宝)が、なかなか凛々しい、イケメンです
日本一ハンサムといわれていることに納得です。

多聞天立像(国宝)は、2鬼を従えた地天女の両手の上に立つ姿で、兜跋毘沙門天の形式をとっています。


食堂


東寺食堂

食堂 現代(昭和8年/1933年) 入母屋造 本瓦葺

平安時代からの食堂の本尊は千手観音菩薩像で、本尊の周りを、3メートルを超す持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王が護っていました。

本尊と四天王は、かつて旧国宝でしたが、昭和5年、1930年の食堂の火災で本尊も四天王も大きく焼損。千手観音菩薩は、修復後、宝物館に安置され、食堂の本尊は十一面観音菩薩(現代(昭和8年/1933年) 木造彩色)となりました。
東寺食堂本尊の十一面観音

十一面観音


堂内の左側には、黒焦げになった四天王像が安置されています。早く修復されればいいなぁと思います。


宝蔵


宝蔵は境内の東側にあり、弘法大師空海が唐の国師、恵果から授かり、現在国宝となっている密教法具や両界曼荼羅、犍陀穀糸袈裟、仏舎利、五大尊など数多くの寺宝を納めていました。
そのため延焼しないように堀で囲われています。

初夏には、蓮の花が一面、咲き誇り、宝蔵を美しく包みます。
東寺宝蔵

宝蔵 重要文化財 平安時代 校倉寄棟造 本瓦葺



五重塔


忘れちゃならない、京都のランドマーク、五重塔。
金堂の南東に建つ五重塔は、何度も災火をうけ、焼失すること4回に及んでいます。

現在の塔は、寛永21年(1644)徳川家光の寄進によって再建されたもので、現存する日本の古塔の中で最も高い。
東寺五重塔

五重塔(2013年3月撮影)


東寺五重塔

宝蔵前から撮る五重塔(2012年11月撮影)

掘りの水面に五重塔の相輪が映っています。季節がらハスが咲いていないのが残念です


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